「親心の記録」寄贈・普及活動に取り組んでおります。

 「親心の記録〜支援者の方々へ」は、障がいを持つ子どもを育んでいる保護者が、自分がいなくなった後にその子どもを支援してくれる方々に子どものことを知ってもらい、遺された子どもが適切な支援を受けながら人生を過ごせるようにと作成したものです。

 そして、その願いがこもった「親心の記録〜支援者の方々へ」は、広告協賛金などで多くの皆さまにもご協力をいただき、累計印刷部数は40万部に達しました(2022年3月現在)

 障がいを持つお子様が「親なきあと」の人生も安心して全うできるように、多くのご協力をもとに、必要とされる皆さまへお届けしております。

 また、寄贈させていただきました際のやり取りの内容や、施設利用者様の作品の写真等、許可をいただけた場合のみSNSに掲載しております。

 「親心の記録」を必要としている方に・・・一人でも多くの方に知っていただき、手に取っていただきたい。その為に様々な活動をしております。

     

令和2年1月23日(木)

 神奈川県横浜市にあります 港南中央地域活動ホームそよかぜの家 港南区基幹相談支援センター様へ、「親心の記録」90冊を寄贈させていただきました。

 この「親心の記録」は131日開催の渡部伸先生の講演会に参加された方へ配布されたとの事です。

 総合相談支援機関である基幹相談支援センターは、区福祉保健センターや精神障害者生活支援センターと連携し、障がいのある方やそのご家族等からのご相談にお応えするとともに、地域の方や関係機関等とも連携し、地域づくりに取り組んでいます。

 それが障がい者等が地域で普通の生活を営むことを当然とする福祉の基本的考えが浸透する事につながるのだと感じました。

     

令和元年11月12日(火)

 神奈川県藤沢市で、障がいを持つ人たちの日中活動を支援する施設運営をされている「特定非営利活動法人 木曜クラブ」様に、「親心の記録」を寄贈させていただきました。

 実際「親心の記録」を使われている方から「写真を沢山貼っていて、時々ノートを開き子どもの小さい時の写真を眺めていると、昔を思い出し穏やかな気持ちになる」というお話を他の親御様が聞き、それなら是非使ってみたいという流れで、私どもにご連絡をいただいた次第です。

 また、普段お子様に一人で接してこなかったお父様は、「自分だけでは洋服のある場所も何を着せて良いのかも分からない」と過去に大変な経験をされ、記録する事の大切さに気付かれたそうです。

 普段の生活(「何色の洋服が好き」などその子の好みや「爪は自分で切る事が出来ない」など支援が必要な事)を、少しずつ書き記すノートとして「親心の記録」をご活用いただければと思っております。       

     

令和元年5月22日(水)

 神奈川県相模原市で障害者共同作業所の運営や地域住民に対する相談窓口事業等を行うNPO法人てくてく様に「親心の記録」50冊を寄贈させていただきました。

 今回お伺いしたカフェにディスプレイされていた利用者様がデザインしたイラスト入りバッグをはじめ、法人を紹介するパンフレットやホームページを拝見させていただき、“オシャレ”な印象を受けました。その感想を素直に申し上げると、それもそのはず。

 施設がある藤野は、約30年前からアートの町として町づくりが行われていて、アーティストや若い方を中心に密かに人気があり、2007年合併によってまちが相模原市緑区に編入されて以降もまちぐるみのアート活動が継続しているとの事で、この地域にセンスある方々が集まってくるようです。

 所長の綱田様は「地域の人達と一体になり、垣根なく参加出来る施設を目指している」と仰っていました。それは障がいの有無という意味だけでなく、多文化・他人種を受け入れる体制があるのだと感じます。

 カフェのメニューには多国籍料理等幅広く提供している事や、少し前には日本語がうまくお話出来ない海外の方がお仕事を手伝いたいと施設に訪れた事がありましたが、職員として採用されたそうです。(結果的に言葉は通じなくても利用者様とのコミュニケーションは困らなかったそうです。)

 利用者様の常に笑顔で周囲を明るくしてくれる、そんな特別な空気を作ってくれる所に職員の方々も影響を受けながら、日々活動をされているそうです。   

     

平成31年3月22日(金)

 東京都町田市にあります 社会福祉法人 愛の鈴 町田おかしの家様へ「親心の記録」30冊を寄贈させていただきました。

 こちらの施設は就労継続支援B型で、お菓子に関する補助作業や菓子袋のシール貼り等の作業を行っているそうです。

 そして本日見学させていただいた作業場に手作りの木枠がありました。それは職員の方々が作成したもので、この木枠に菓子袋を置いて印が付いている所からシールを貼るとズレにくくなるとの事でしたが、様々な所でご利用者様が作業しやすいよう工夫がされているのだと感じました。

 壁には、冬に行われたミュージクフェスティバルでのハンドベル演奏等、ご利用者様の楽しそうな笑顔写真が沢山飾られており雰囲気の良さが伝わってきました。

 本日お渡しした「親心の記録」は、来週25日に予定されている ご利用者様に向けての事業計画説明会で配布を行うとの事でした。

     

平成31年2月21日(木)

 東京都町田市にあります 特定非営利活動法人アミティ町田けやき様へ「親心の記録」50冊を寄贈させていただきました。

 喫茶店4店舗 (就労継続支援B型事業所)があり、障がいのある方11人にあった働き方が出来るよう仕事や生活の支援を提供されています。

 そして、「親心の記録」については、現在新設中であるグループホームへの入居ご希望者を含め、全ての方々を対象とした入居前説明会において参加された方に配布したいと、本日対応していただいた入江様からお話を伺いました。

 入居前に、親子で話し合いながらこのノートを一緒に作り上げて欲しい。また、施設で働く職員にも書き込んだノートを事前に見せていただき、普段の生活リズムなど情報共有が出来れば、と仰っていました。

 また、「痴呆症の親の為に親の記録を残しておきたい」とお話されていた職員の方もいらっしゃったそうで、様々な形で「親心の記録」を活用していただきたいと思います。

   

  

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